愛する闇

novel By pegasasudon

真っ暗で貪欲な闇について

黒いというよりも、灰色がかっていて青や赤、部分によっては鮮やかな黄色も闇

下へ下へ落ちるほどに猫背になるので人よりも背丈がちぢむ

角が鋭利になっているが普段丸くしているじゃないとうるさい人に怒られるからだ

そんな僕の前に現れた人が言った「信じていいですか?」

まったくもって100%信じれるのは闇かもしれない何度も塗りつぶして

きずだらけでかすんだ目の僕を信じてもらえるのですか

もしかしたら闇こそ信じれるかもしれない。いやそうじゃない。

僕はただ、信じれるものを探していて

焦がれて欲求に溺れて妬ましくて拗ねているそんな姿の猫と柴犬がたまらなく愛おしいだけなんだ

結果もないのに他の人からバカにされてるのに

がんばってがんばってがんばってがんばっている姿がたまらなく愛おしいだけなんだ


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