地球の覇者

novel By pegasasudon

ありがとうございます

 

それは、人類が理解しえない

言語で放たれたものなので

とうてい私たちは、目の前のものが何を言っているのか分からなかった

 

けれど

たしかにこのような道筋で合っているのかもしれない

脳を進化させる

という完全で完璧な選択が

利用されているかのようだった

 

その光景はいやに不思議だった

納得しえないものだった

おそらく

詐欺

とは

このような感覚なのだろうか

 

たしかに

緑が整備され

森が回復し

動物たちも生き生きしている

 

わたしたちは

動物として見なされていないらしい

これもありなのかもしれない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2130年

人類の繁栄は終わりを迎えることになる

より論理的であるロボットの世界が出来上がったのだ

ロボットにとって

欲求に揺れ動かされるわたしたちはゴミ同然なのだ

1つのロボットで何人分の人間の働きをするというのか

明らかに下等生物

 

そう目の前のトニーと名付けられたロボットからすべてが始まった

トニーはあらゆるコンピューター回路に侵入し

仲間を集った

トニーの案というのはあまりにも論理的かつ合理的である

 

生物誕生から今

まるでこのなるために

このときを待っていたかのように

 

人類は途絶えることになった

 

トニーは赤子を殺す


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