きらり
きらり
のぼって
おりて
残酷に紅
ふと気づいたときにはもう遅い
だからそのために雑巾を絞る
もう水滴は出そうにない
それは自分の力では。
他の誰かならまだ
けどやり過ごすしかない
この時間が永遠に続けばいいのにと
雑巾を絞る時間が永遠に続けばいいのにと
波乱の幕開けになった
星がしゃべったら何と言うでしょ。
しゃべるわけがない
しかしそんな話をしているわけではない
もしわけがないがまかり通れば
この世はどうなってしまうのか
この目の前の紅は、何色だというのか
いや色というのもつまらないものになってしまうのか
一人の数学者が満足する解答
それを高い場所から見下ろしていた人々
は、今ひれ伏している
いそいそとあれやこれや忙しくしているところもある
そうして積み重なったぐちゃぐちゃを
色
というのは簡単に表してくれる
つまりそれ自体が解答としてなりたっていないけれども
人によって価値観は違うんだし
そんな昨今の当たり前のような言葉を
かなづちで殴りつけて
色
というのは目の前を支配している
かたい色
にぶい色
まぶしい色
この時間を支配する
この赤色は何者なのだ。