外れていく

novel By pega

大きな積み木でお城を作りました

 

それは一つひとつ

 

組み合わせによって出来上がったもの

 

そのように

 

分解していく

 

人を分解していく

 

なぜ人を分解していくのか

 

それは

わたし自身が人であるからだ

 

 

 

 

 

 

 

 

「ソノ脳ハソレハ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

肩を思い切り押されます

嫌なきもちになります

 

もしそこで怒ると

今後平穏な学生生活は送れない

我慢する

 

 

この我慢という積み木を積み重ねる

 

すると大きな大きなダムが出来て

その中に脳がたまり

モロモロと決壊するのです。

 

 

 

 

 

この気持ちはなんでしょう

 

人を積み木にすればするほど

 

人から外れる気がして

 

戻れないのです

 

 

そして、それは必要のないことなのです

 

 

溺れる

溺れる

 

 

溺れるのです。


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