せっせと歩くアリーは
あせっかきだから服がしめっているのかも
それもきにしない
アリーはあるいて
森をぬけ
林をぬけ
木をぬけ
とっととっとと
「ポンポンお嬢さん」
ひげおじさん
「こんな夜中にどうしたの?どうしてそんなに歩いているんだい?」
きにしないきにしない
アリーはたったと歩く
はしのもくめを避けていく
アリーが歩いた後には橋が崩れる
アリーが歩いた後には道が壊れる
アリー、君はどうして物を壊すんだい?
おとうさんがおへそにキスをして言う
腕時計の針をちょこにしよう
そうしてアリーはチョコのある場所に向かっていた
「いらっしゃい。あら、アリーちゃん今日は一人?」
だいきらいな歯医者さんには決してみせない笑顔をみせたアリー
きみの一歩は誰よりもおおきく
あなたの一歩は誰よりも小さく
ぼくはアリーが必要なんだ
結婚式のベルがいつまでも鳴りやまない
それはベビーアリーも一緒
「おばあちゃん、なんで泣いてるの?」
アリーは歯茎を見せびらかすように歩きだしたとさ。