谷へ落とすライオン

novel By pegasasudon

おはようはじめまして

 

いいタイミングであなたはきてくれた

 

ぼくは谷へおとされたライオン

 

谷へおとしたのは父ライオンです

 

おとされたりゆうはわかります

 

ぼくがおおきくなっても

 

えさをとりにいかないから

 

おとされたんだとおもう

 

ぐるーぷにひつようないのだろう

 

だからぼくはおとされておもったさ

 

ここでくらそうって

 

だけどそれはむりだった

 

だってえさがとれないんだもん

 

おなかがへっちゃったよ

 

ぼくはきいたことがある

 

となりの幼馴染ライオンは

 

谷へおとされたとき

 

みかねた父ライオンがたすけにきてくれたらしい

 

だからぼくもたすけてもらえるとおもったんだ

 

けど、いつまでたったも

 

父ライオンはぼくをたすけてくれない

 

おなかがぺこぺこなのに

 

ぺこぺこだよーっていっても

 

がんばれーしかいってくれない

 

ぼくは父ライオンがきらいになったよ

 

ひとばんたって

 

おなかぺこぺこで

 

おなかへったってぼそっとつぶやいたんだ

 

そしたら

 

がんばれーってきこえたんだ

 

ぼくは父ライオンがだいすきになった

 

どこかできいたことがある

 

さかなをあげるんじゃない

さかなのとりかたをおしえてあげるんだって

 

父ライオンはぼくにがんばりかたをおしえてくれてたんだ

 

ってきづいた

 

父ライオンはずっとぼくのそばにいてくれたんだ

 

よし、がんばるぞ

 

そんなときにきみとであった

 

かんちがいしないで

 

ぼくはのぼらされるんじゃない

いまはすっごくこのたにをのぼりたいんだ

 

だから、きみもそんなきもちになるまで

 

まっててもだいじょうぶ

 

父ライオンにがんばれっていってもらわなくてもだいじょうぶ

 

つぎはぼくががんばれーっていうよ

 

だからきみはきみのままでいいんだよ

 

 


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