あっおいなぁ!!
あおくないっすか?
あおいあおい
あー子どもの名前
あおい
でもいいかも
うん
それぐらいあおい!!
あおいわー
いやこれまじであおい
みずいろ?
まぁあおい
あおいなぁ
上を見上げると大変にあおいいろが広がっていました。そらは空になってしまうので、あおいと表現したかったのです。私たちはあおい下にいます。下を見ると人がいました。人が大勢いたので、また上をみました。なみだをこらえるためでした。ただそれだけなのにどうも壊してしまうようで、黒い縁のメガネをかけた少女はまた同じことを繰り返します。となりにいる一つ年上の少女もまた何も言わず少女の言わんとしてることを全身で受け止めました。感じました。きっと少女は繊細でひとつきすれば倒れてしまいそうで繊細なのです。美しい響きのする空気を見上げてまた彼女たちは自転車を漕ぎはじめました。