さよならアリーは

novel By pega

せっせと歩くアリーは

 

あせっかきだから服がしめっているのかも

 

それもきにしない

 

アリーはあるいて

 

森をぬけ

 

林をぬけ

 

木をぬけ

 

とっととっとと

 

「ポンポンお嬢さん」

 

ひげおじさん

 

「こんな夜中にどうしたの?どうしてそんなに歩いているんだい?」

 

きにしないきにしない

 

アリーはたったと歩く

 

はしのもくめを避けていく

 

アリーが歩いた後には橋が崩れる

 

アリーが歩いた後には道が壊れる

 

アリー、君はどうして物を壊すんだい?

 

おとうさんがおへそにキスをして言う

 

腕時計の針をちょこにしよう

 

そうしてアリーはチョコのある場所に向かっていた

 

「いらっしゃい。あら、アリーちゃん今日は一人?」

 

だいきらいな歯医者さんには決してみせない笑顔をみせたアリー

 

きみの一歩は誰よりもおおきく

あなたの一歩は誰よりも小さく

ぼくはアリーが必要なんだ

 

結婚式のベルがいつまでも鳴りやまない

 

それはベビーアリーも一緒

 

「おばあちゃん、なんで泣いてるの?」

 

アリーは歯茎を見せびらかすように歩きだしたとさ。


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