ひらり
ひらり
あき
肌心地よく
鳥もそうか
さくさくと音をたてて
子どもがはしゃぐ
やれやれと
夏のように
大人が蠢く
けれどどこか
深いチョウのあたりに
冷えた空気を求めている
といいな。
葉が焦げ
幹と同化し
それはそれは幸せな
瞬間を
共感による幸福感を超越した
一体感を感じることなく
さらり。
芋のために生きて
煙になって死んでいく
舞っていく
待っている
土が受け
虫が育み
世を回す
それを踏んで
幸せを達する
あまりにも贅沢なひととき
苦いコーヒーと
甘いケーキを
お供に
窓辺から伺うと
挨拶をする木がして
これがそうか