がしゃがしゃ

novel By pega

がしゃがしゃな容器に何を詰め込むのでしょうか。

 

「作り置き」が楽そうだし、なんか良さそうですよね。

 

峠を越えて見えてきた物が楽しそうな物でした。

 

だから今までの苦労を忘れてしまいました。

 

人を傷つけたこと

虫を殺したこと

自分を嫌ったこと

 

揚々とした雰囲気に身体が溺れています。

 

それしか方法はありません。

 

いや、他にも考えれば何か方法があったかもしれません。

 

そんなこと後にも先にも思えません。

 

そんな事態で峠を越えたのです。

 

もちろん後ろに今までのがしゃがしゃが写ります。

 

けれどもそれは過去の話。前を向こうと偉い人が言っていたので、そうします。

 

偉い人って?なに?

 

引き摺り込もうとする彼らを余所目に、絵に、絵でしかない世界に、目を閉じて。


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