悲しくなんか

novel By pega

「お前はもういらない」

 

しがみついてきた

けど、あちらも同じだとおもっていた。

 

それは、おもいこみだった。

 

もちろん昨今、そのままストレートに言う人なんていないからタチが悪い。

 

別に傷みたくないわけじゃないんだ。

そんなの覚悟してないわけじゃないし、生きていれば、そのような目にもあう。

 

だけど、信頼の濃度が高いほど、別れを覚悟するときの亀裂が痛い。

 

正直、被害妄想だってのはわかってる。

ただ、これまでの日数で積み上げてきた橋が、なんども崩れかけた橋が、壊れただけ。

 

ただ、壊れただけなんだ。


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pega