きれいなこころ

novel By pega

ゆらゆらゆれる

水面に浮かぶこころ

 

水は水以上をうつさない

 

闇にトロけるさまだって

光におびえるさまだって

 

それは立派なこころ。

 

 

 

 

 

一喜一憂

成れの果て

 

悔いても悔いても泣いても

20:31は帰ってこない

焦げた羽は空へ

虚無感は水たまりへ

 

 

 

心拍数に寄りかかって生きてきた

掴めるものを信じてきた

 

いまは

 

 

いまは別の世界にいて

この気持ちは共存できない

 

人は

バカだ

 

 

高揚した姿はとても恥ずかしい

浮かれた長っ鼻はへし折られる

 

しずかに

とてもしずかに

 

 

 

 

今日がおわる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どこかつっかえている

確実にこころがつっかえている

 

気持ち悪くて

でも生きていて

泣いて

笑って

怒って

死んで

 

 

 

雲に乗って

刺される

 

踊りながら

砕ける

 

 

 

 

秋の落ち葉も

春のさくらも

冬の寂しさも

夏のみどりも

 

いまは目の前にない

 

 

いまは

 

 

いまは

 

 

恋に溺れて

話を疑って

君を信じて

私はねむる

 

君がいるから

 

 

君がいるから

大声で

 

助けを呼べる

 

 

 

 

 

深くにいた

このきもち

 

探り当てた

このきもち

 

くすんだきもち

きれいなきもち

 

これ以上ない

これ以上ないから

 

ないから

 


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