「おはよう」
「おはようー」
窓を開けてそう答えた。
息を深く吸い込む。
青く映えた空を吸い込む。
木々が気持ちよさそうに騒ぐ。
一礼して窓を閉める。
そんな余裕とは裏腹に、半分程度の仕上がりで、家を出発。
健やかな空気が迎え入れてくれた。
身体が伸びる。
借金。
人間関係。
未来への不安。
一つ一つ考えよう
期限は決められていたが、準備の時間はこの空だ。
どこまでもどこまでも立ち止まって。
おもわずにやける。
木々が不思議がる。
分からないだろうなぁ
春が来た。