「げーへっへ。可愛い坊やだねぇ。おじさんと一緒においでよー」
「うわぁーたーすーけーてーー」
「まてい!!」
「げへ?誰だお前?」
「お、おまえは!?」
「私は、超絶無敵のスーパーヒーロー!外野マンだ!!!100万円でその子を離せ!!!」
「ちぇ、おまえに助けられても嬉しくねぇよ!変なことするなよな!」
「なーに感謝はいらん。君も助かって嬉しい。おじさんも嬉しい。わたしも嬉しい。みーんな幸せだ!」
「おまえみんなになんて言われてるか分かるか?よわヒロだぞ。よわいヒーロー略してよわヒロ。」
「ほーぅ。それは興味深い。実名にも近いところがまた憎めんな。」
「よわヒロどうせ暇だろ?」
「うむ暇だ。」
「ブランコしにいこうぜ」
「うむ良いセンスだな。」
「だまれ」
「よわヒロって普段なにしてるの?」
「ヒーローだ。」
「ニートだ。」
「なんでそんな金持ってんの?」
「ヒーローだからだ。」
「親が。医者ヒーロー。」
「かぁーいいよな。俺ならその無限の資源を利用して、悪の大王にでもなるかなー」
「そしたら敵だな。」
「だなぁ」
「あ、よしひろーー」
「む?」
「ん?」
「今から野球するから、おまえまた外野入ってくれよーー」
「むむむ任せろ!今日は、レフトマンも連れて行くぞ!」
「おい、なんで俺も入ってんだよ。」
今日も外野マンは川口市を守る。
朽ちることなき悪を滅すため
しかし、外野マンは気づく。
川口市の再犯率が増えていることを。
そして、犯人は揃ってこういうらしい。
「あの、変な格好した金持ち坊主を呼んでこい」と
外野マンは悩む
みながどうすれば幸せになるか
考えた結果が、もしかしたら間違えているかもしれない
外野マン、悩む。
「よしひろ〜ご飯よ〜」
外野マン、閃光の如くひらめく。
「げ〜へっへ。おい、あの金持ち坊主を出せー!100万よこせー!」
「うわぁーーたーすーけーてー」
「まてい!!」
「おまえは!?」
「おっ、でたなー。100万円よこせ!じゃないとこのガキどうなっても知らねえぞ!」
「うむ、前のマニーはどうした?」
「はぁ?あんなもんすぐ無くなっちまったよ。あと7回は、このガキ捕まえねぇとなぁ。」
「ひぇ〜」
「うーむなるほど…」
「おい、オヤジ。」
「なんだ?さっさと金をよこせばいいんだのよわいヒーローさんよぉ!!」
「私の仲間にならないか?」
「!!!!!!!!???」
「!!!!!!?!!!!?」
「…!!!!?!!!!!!!?」
こうして、よわいヒーローは、世界を救いました。