歩きながらあるきながら

novel By pega

あるきながら考えたことがあるんです

それは人に言うことではありません

ならば言いません

それは置いといて

歩きながら思ったことは

これは卑怯であることです

空気が吸える

くうきをすえる

空を眺める

贅沢な時間が

狂おしく

控えめに

どうしたらいいのか分からないんです

ラジオの方もたじたじ

そんな質問をハガキに殴りつけて

お星さんがこう答えるんです

「卑怯だね」

軽蔑したような目が

安心します

夜に道を歩いたんです

聞いてください

僕よるに道をあるいたんです

泣きながら嗚咽をこぼしながら

それは振られたからじゃないんです

嬉しかったんです

今生きていることが

こうして空気を吸えることが

汚い空気をめいいっぱい吸えたんです

気持ちのいい感覚が僕を痺れさせました

だから怒りました

「なんでだ」

勝手にすぎるんです

朝食べたシュークリームは

丸呑みしたので

このまま耳から出てくるんじゃないか

こんな僕を卑怯だと罵ったあの野郎に

こんな想いを無言で突きつけました

さようなら

 


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