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科学の末

今は、遠い未来にいて
科学というものは、尽きた

というのも、必要な物が
限られたからだ

それを満たすことなど容易い

だが、尽きるときこそ
人間は探究心に燃える
あらゆる角度から
火は点かぬかと

そんな中、珍しい少年は人間を知ろうとした
ここは、科学の末
わからないことはない
少年は、人間を知ることで、人生への責任を果たしたかったことは、まだ少年の知るところではないが

青年となり
ある程度、博識な大人となった

なるほど。人生とは、命とは、人間とはこういうことか。

過去の偉人が思い耽った到達点に達した
科学の末をもって、いま、人間の末を知ってしまったのだ。
それはなんてことない。
人間は人間である。との答えであった。

 

 

青年は、これから死ぬまでの人生をどう過ごすか迷った。なぜなら、長い年月をかけて気づくはずの事柄をすでに知ってしまう才能があったために、今後は、人工的な刺激でしか何かを埋めることはできないのかと不安に思った矢先、ティッシュを落とした。

 

 

「はいどうぞ!」

 

 

それは、瑠璃色の目をした少女

 

 

 

 

そのとき青年に電気が走った
瑠璃色の美しい瞳

例えば、大変な努力をして辿り着いた場所に、才能だけで辿り着いてしまう者には、反射的に動物的に敵わない。と、体感するように

 

 

 

 

 

なんと、なんと、美しい瞳なのだ。

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